私たちがシャワーヘッド市場へと参入したのは、1999年頃。
当時の取引先から、シャワーヘッドを作って欲しいという相談を受け、
それまで作ったことのないシャワーヘッドについて研究をはじめたのです。
手探りのなかで、当時取り引きのあった薬品メーカーや、プラスチック成形のメーカーともに、
ものづくりとしてまず取り組んだのが「浄水機能」でした。
ちょうどその頃(1990年代後半)は、水道水に含まれる不純物などへ人々の関心が高まっていた時期。
そして2000年、塩素除去機能付きシャワーヘッドを発売したのです。
浄水機能付きシャワーヘッドを発売してから約四半世紀。
その機能は、節水性、利便性、美容へと続き、開発や改良、進化を重ね、総数200以上もの商品が生まれました。
なかでも節水機能は、地球環境だけでなくご家庭の家計にも直結するため、
もはや当たり前の機能として備わっているべきと捉え、その後の商品でも開発を進めています。
アラミックの開発は、数年前までメインの担当者を中心に進めていましたが、
現在は定例の開発会議で、社長と、営業、製品開発の各担当者が揃って行います。
アイデアは現場のスタッフからも持ち込まれ、まさに全スタッフが一丸となり商品開発に携わっている形に。
一人ひとりが「日ごろからさまざまな分野の情報をチェックしている」
「機能だけでなく、店頭で手にとる時の気持ちまで考えたものづくりを意識する」など、心がけています。
さらに産学連携にも積極的に取り組み、自由な発想を外部から取り入れることにも注力しています。
アラミックのものづくりは、
人や社会に本当に必要なものは何か、
どこに本質があるかを追求し、
見極めることからはじまります。
それを、独自の技術やアイデアで、
商品としてより良いものをつくりあげていく。
さらにアップデートし続けていく、
という姿勢を貫いています。
普遍的な価値が備わっているものであれば、
今も、10年先も、消費者のみなさんや世の中に、
必ず受け入れてもらえると信じているからです。
時代が変わっても、ライフスタイルが多様化しても、
人々のくらしを支え、その可能性を広げていく。
そんな高付加価値をお届けできる
メーカーでありたいと考えています。
代表取締役佐藤 宏彦